雪山での実験  byあやや

皆さんこんにちは。

去年の年末寒波の際、滋賀県にある綿向山に行く機会に恵まれました。

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綿向山の標高は1,110mで比較的手軽に登れる雪山として知られていますが、12月でこんなに積雪があるのは珍しく立派な霧氷を見ることが出来ました。

 

今回は登山学校でお馴染みの島田ガイドにお誘いいただき、その他可愛らしい女性ガイドの前田さんとお客様と一緒に登ることに。

寒波の影響が大きそうなので、出来る限りの雪山装備で臨むようにとの連絡が。。

久し振りにピッケル・アイゼン・冬靴の出番です。

 

当日は雪山が初めての方もいらっしゃいましたので、島田ガイドがちょっとした実験を2つ行いました。

通常1,000m級の雪山ですと、4~6本爪の軽アイゼンから10~12本爪のアイゼンを使用しますが

チェーンアイゼンを付けたらどうなるか・・・

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チェーンアイゼンとはゴムなどの伸縮性の高い素材で靴底に鋼鉄のチェーンを網状に張ったものでアイゼンほど長くて鋭い爪はありません。

伸ばして靴の上から履くような感じで簡単に装着でき軽いのが特長です。f:id:otonajoshi:20181229100113j:plain結果、足裏に雪が固まり、まるで高下駄のように。踏ん張りが効かないので危険です。

平地やアイスバーンではチェーンスパイクが活躍しますが、モフモフの大雪では効力が発揮できませんでした。

 

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島田ガイドはスノースパイクを付けてみましたが、それに至ってはどこかで脱げてしまいました。。また6本爪アイゼンのお客様も途中で歩き辛さを感じ、予備のアイゼンに変更することに。

★結論★

平地や凍っている状態ではチェーンアイゼンは使いやすいが、大雪には不向き。状況に応じて使い分けが必要。

 

続いての実験は

雪山でレイン用のゲイターを付けたらどうなるか・・・

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お客様をモデルに左足にレイン用のゲイター、右足には冬用のゲイターを装着して頂きその違いを体感して頂く事に。

結果、アイゼンを付けて歩き始めた時に、爪が引っかかりレイン用ゲイターが破れてしまいました。アルパインパンツまで貫通しなかったのが不幸中の幸いです。

★結論★

冬用のゲイターの方が耐久性がある。生地が厚く丈も長いので温かい。

 

その他の特徴として、冬用のゲイターは着脱部分がベルクロになっているものが多くグローブをしたままでも取り扱いやすいです。(ジッパーだと凍ってしまう可能性があります。)

1,000m級であっても大雪が降れば条件は厳しくなりますので、出来れば冬用のゲイターで出掛けるのがおすすめです(^.^)

 

私も実際に道具の差をまじまじと感じることが出来、貴重な体験となりました。やはりプロから学ぶことは多いと感じた1日でした。

 

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